ポップさんとのあゆみ

                                           ホームへ戻るの? 
何を見てるの?
なんかスリムに見えるね。 動かないポップ・・ カメラにびっくり!! 眠いんだもん!

4.縮まる距離。

 人間を信用していなかったポップ。
寂しいけれど、ご飯は、みんなが寝てから、出かけてから、一人でこっそり食べる。
そばによれば、体が故障したかと思うほど、ガタガタ震えていた。
 そんなポップが、いつからか、自分からおやつをもらいに来るようになった。
ご飯が待ちきれなくって、ワンワンする事だってある。

 寝ているポップを体全体で抱きしめる。覆いかぶさるように。
初めの頃は、怖くてガタガタ震えていたり、固まってしまったりしていた。
そのうち、私の臭いを嗅ぐようになり、そばに寄っても普通でいられるようになった。
1年経った今では、露骨にウザそうな顔をするまでになり、ベッドで一緒に寝るようになった。

 ちょっと前から「おすわり」ができるようになった。
お座りくらいできるのが当たり前と思われるかもしれないが、ポップには人の言う事など、理解する余裕などなかっただろう。だから、しつけとして「おすわり」ができる事が嬉しいんじゃないの。
 言葉を理解し、人間の目を見て、人間の手に口をつけておやつを食べる。
その、余裕が出てきた事が何よりも嬉しい。
それまでの、反応といえば、ただただ怯えるだけ。
それが少し落ち着いて、家の中は安全だと分かるようになり、長〜くなって寝るようになった。
そして、音を聞き分け、臭いをかぎ分け、人を見分けるようになった。
犬なら当たり前かもしれないが、おやつの袋の音が聞こえるだけで、走ってくる。
私がキッチンに立つだけで、気がつくと足元まで見に来てる。
お散歩の雰囲気を察するとしっぽを振って、部屋を走り回る。

 何かを期待したり、楽しみにする事は、穏やかな証拠かもしれない。
ポップは、そんな毎日が訪れたことを、少しずつ理解し、過去と決別している途中です。

 今の生活に身も心も任せ、甘〜い生活にどっぷりつかっちゃって欲しいと思っています。


             ホームに戻るわよ。             あゆみの目次へ!             先頭へ行くわよ。